人気作品「薬屋のひとりごと」は2023年10月からアニメ放送も始まっており、さらにその人気を高めています。
また、この作品にはいくつかの謎がちりばめられてり、それを推測するのもファンの楽しみとなっています。
そこでここではそれらの謎の中から大きく「楼蘭妃」と「黒幕」「この後の展開」についての謎について考察していきたいと思います。
楼蘭妃について
画像は、dアニメストア https://animestore.docomo.ne.jp/animestore/tp_pc より引用
原作小説第2巻から登場する「楼蘭」は「阿多(アードゥオ)妃」が後宮から出た後に後宮に入っています。
彼女は「子翠」と二役を演じており、子一族が反乱を起こした際に壬氏が率いる禁軍に追い詰められます。
楼蘭の胸に銃弾が命中し、彼女は砦から飛び降りました。
ここから行方不明になったため、死亡したと思われていたのですが、数か月後に都から離れた港町で「玉の蝉」に興味を持つ娘が登場しています。
彼女は自分が持つ簪と玉の蝉を交換してほしいと言いますが、この簪は猫猫がお守りとして楼蘭の襟にさしていたものです。
おそらくこの簪が銃弾から楼蘭を守ったと考えられます。
そしてここで彼女は「玉藻」と名乗っています。
ではこの玉藻とは何者なのでしょうか。
これは「玉藻前」を指していると考えられます。
玉藻前とは日本の平安時代、鳥羽上皇に気に入られた女性で妖狐の化身「九尾の狐」として知られています。
妖狐は中国の殷の時代に「妲己」として悪行を繰り返したのちに日本に移り住んだとされる狐です。
これを裏付けるように楼蘭のふるさとでは「狐神」を信仰していました。
また、楼蘭、楼蘭の母親である「神美」は他にも妲己と重なるエピソードが多くあります。
・「蠆盆の刑(蛇などの毒を持った生物がいる穴に人を落とす)」の発案者である
・宮中から姿を変えて脱走している
・討伐軍が向けられる
・玉藻前について書かれた史書は「神明鏡」であり、神美と発音が近い
といった点です。
これらのことから反乱に失敗した楼蘭は死んでおらずに、「玉藻」と名前を変えて、日本に向けて亡命をしたと考えられます。
もしかしたら物語が進んでいくと再登場があるかもしれません。
黒幕について
薬屋のひとりごとには色々と謎がありますが、その中でも「黒幕が誰なのか」は大きな謎となっています。
行動が不可解なキャラクターが数名いるのですが、
・個人の願いを果たすため
・個人の復讐を目的としている
・大きな計画の一環として行動している
と考えられています。
また、物語が進んでいくにつれて猫猫と壬氏の距離が近くなっています。
恋愛感情がまったくなかった猫猫が壬氏の頬にキスをするシーンもあり、ゆくゆくは結ばれることも十分に考えられています。
壬氏は表向きは宦官として仕事をしているものの、実際には現在の帝の息子であるため、帝に何かあった時には次の皇帝になるという可能性があります。
壬氏を狙う一味にとってはそれが不都合だと考えれます。
しかし実際に壬氏が帝の息子であることは一部の人間しか知らない情報であるため、その黒幕はかなり近い場所にいるということが予測されます。
壬氏が次の帝になると困る人物、壬氏が猫猫と結ばれることに不都合があるような人物が一連の黒幕であると考えられるでしょう。
もちろんこうした黒幕がいるということが物語をより深く、おもしろくしていく要素であるため、その正体がわかるのは結末が近づいてからとなるでしょう。
薬屋のひとりごとのこれからの展望について
2023年10月から2クールでアニメ放送が始まったことを考えると、まだ原作は当分続いていくこととなるでしょう。
この間に映画化、舞台化、ゲーム化といったメディア展開も予想されています。
特に「SPY×FAMILY」のようにアニメの放送時期に合わせて映画化をするといったことも多く行われるようになってきています。
こちらでは同じく2023年の10月からアニメ放送が始まっており、12月の放送終了時期に劇場版が放映されることが公表されています。
そう考えると2クールある「薬屋のひとりごと」は2024年の3月ごろに何か新たな展開があるのかもしれません。
また、こうしたメディア展開に合わせて新しいキャラクターが登場するということも考えられます。
人気キャラクターの中には楼蘭のように途中退場していくキャラクターもいますので、新しく登場するキャラクターも必要となります。
これが猫猫のライバルとなるのか、黒幕解明に関係する役割を果たすのか、後宮内に新しいトラブルを起こすのかというような物語に新しい展開をもたらすキャラクターとなっていく可能性があります。
まとめ
人気作品である「薬屋のひとりごと」には多くの謎がちりばめられています。
楼蘭はその後どうなったのか、黒幕はいったい誰なのか、これから物語はどのように進んでいくのかといったことについては、それぞれさまざまな考察がなされています。
こうした謎を解明していくのも「薬屋のひとりごと」を楽しんでいく上で重要なことだと言えるでしょう。