小説版、漫画版、アニメ版とメディア展開が進んでいる人気作品「薬屋のひとりごと」はますます注目度が高まっています。
ここではそんな「薬屋のひとりごと」のおおまかなあらすじについて紹介していきたいと思います。
物語の始まりは
画像は、『薬屋のひとりごと』公式サイト https://kusuriyanohitorigoto.jp/ より引用
物語の主人公である「猫猫(マオマオ)」は花街で薬屋を営んでいる養父と共に生活をしていました。
しかし薬草を集めていた時に人さらいにさらわれてしまい、後宮に売り飛ばされてしまいます。
そこで下女として生活をしていましたが、ある時、薬の知識によって皇妃の一人の命を救うこととなります。
あまり目立ちなくない彼女は警告文を出しただけで自分の正体は隠そうとしますが、字が書ける下女が珍しかったということもあって「壬氏」に見つかってしまいます。
そして有力な皇妃の侍女として働くことになった彼女は後宮内で起こるさまざまなトラブルに巻き込まれていくこととなります。
猫猫は薬に関する知識と毒に対する耐性を持っているのですが、逆に人間関係にはあまり興味を示しません。
そんな彼女は遊女の娘として生まれており、育ったのも花街ということもあって遊女の知り合いも多くいます。
この物語はそんな「花街」と「後宮」という2つの場所で展開されていくこととなります。
主な舞台となる後宮とは
猫猫が働いている後宮は多くの人が集う場所でもあります。
その中でも帝の妃が住んでいる宮が4つあり、それぞれに妃が暮らしています。
その中でももっとも早く子どもを産んだ妃が皇后となるため、嫉妬や権力争いが常に行われている場所でもあります。
子どもを毒殺しようとしたり、妃自身の命が狙われるということもあります。
その中で猫猫ともっとも関りがあるのは翡翠宮に住む玉葉妃です。
壬氏に発見されてからは彼女の元で毒見係をすることとなったのですが、彼女は優しい、明るい、用心深いという女性であり、侍女たちとの関係も良好で朗らかに生活しています。
水晶宮の梨花妃は初登場時は自身が産んだ子どもが死にそうになっていたこともあって荒れていた印象が強いのですが、実際には落ち着きがあり、思慮深い性格でもあります。
また、猫猫が言うには「花街でもめったに見ることができないレベルの超一級品の胸」を持つ女性ということもあり、猫猫はその胸を使ったテクニックを伝授しています。
こうした関りもあって猫猫とは良好な関係となっています。
金剛宮の里樹妃はもともと幼女趣味だった先帝の妃として9歳の時に後宮に入りました。
ただ、先帝が亡くなったため一度出家しています。
今度は現在の帝の妃となるために改めて後宮に入ったというかなり複雑な人生をおくっており、その関係で嫉妬されることも多く、陰湿ないじめのようなものにあったこともあります。
阿多妃のことを母親のように慕っているという関係性もあります。
柘榴宮の阿多妃は現在の帝と乳兄妹として育っており、帝の東宮時代に妃になってからもっとも長い間後宮にいる存在でもあります。
「壬氏とよく似ている」という噂があるのですが、実際に壬氏は帝と阿多妃との間の子どもであるという秘密があります。
後宮を出ることになってからも離宮にて特別待遇を受けて生活をしており、帝の相談役として生活をしています。
もう一つの舞台である花街とは
猫猫は人さらいにあうまでは花街で生活をしていました。
花街で薬師として働いている養父である羅門は過去に後宮で働いていたことがあるようで、それも物語に深く関係しています。
猫猫は「花街の三大美姫」と呼ばれている「梅梅」「白鈴」「女華」の三人や遊女の手配を行う「やり手婆」などとも知り合いであり、妓楼「緑青館」の人たちとも家族のような付き合いをしています。
彼女は実家に帰る許可が欲しい時などにもこの人々に依頼することがあります。
養父である羅門は後宮で医師として働いていた過去があり、花街で猫猫を育てていることにも理由があるようです。
また、物語の中盤からよく登場してくることとなった「見るからに怪しい軍師である羅漢」も重要なキャラクターです。
猫猫は彼との関りを避けているような描写があり、深い因縁があるようです。
猫猫の実の母親である「鳳仙」はもともとは遊女でしたが、病気によって体を壊し、すでに死亡しています。
この母親によって猫猫は指を切り落とされており、今でも何かのきっかけでそれを悪夢のように思い出すことがあります。
まとめ
薬屋のひとりごとでは花街で生活していた猫猫が人さらいによってさらわれ、後宮に売り飛ばされるという始まり方をしています。
そうした関係で、猫猫は後宮でさまざまなトラブルに巻き込まれますが持ち前の薬と毒の知識によってそれらを乗り越えていきます。
また、たびたび登場する花街も彼女の行動に大きく関係する場所であり、そこの人々との交流も猫猫の行動に影響しています。
こうしたあらすじを踏まえた上で物語を読んでいくとさらにスムーズに世界観に入っていくことができるでしょう。